1月の手入れ

 冬期の保護ポイン

 今月は差し迫った作業はありません。愛樹が安心して休眠できる環境を整えましょう。寒(乾)風を避け、一定の低温と適度な湿気を保つことが大切です。
 ビニールハウスは昼夜の温度差が大きくなりがちですから、晴れた日中は囲いを開き、昼夜とも一定の低温で管理するようにします。
 また、作業場とムロを兼ねた室内ではしばしば暖房をかけることがありますが、樹にとってこれほど安眠を妨げられるものはありません。また、南面のガラス戸側は晴れた日中は想像以上に温度が上がります。いずれも止むを得ないケースではありますが、せめて乾燥させないよう、毎日水やりするくらいの気持ちで棚を見回って下さい。
 じつは冬場は休眠期だからと油断するせいか、水切れによる失敗が意外に多いのです。
 とくに狭いスペースについたくさんの樹を押し込んだ場合など、戸外と違って一定方向からの水やりしかできないため、奥に入れた樹や鉢の裏側まで水がかかりにくくなりますので注意しましょう。


 自己年間計画

 新年を迎え、年間計画を立て、愛樹のいっそうの樹格向上を期しましょう。
 まずは愛樹を一鉢一鉢眺め直し、去年できなかったこと、失敗したことなどを反省し、樹勢の善し悪し、全体の仕上がり状態をチェックしてください。とくに去年の反省は必ず入念に行ないましょう。そして、同じ誤りを二度と繰り返さないようにしましょう。
 盆栽づくりの基本は健全に育てることですから、樹勢が弱っている樹は要注意です。植え替え、剪定、針金かけなどの手入れに無理がなかったか、水やりや施肥は十分だったか、一つ一つ原因をつきとめてください。仮に水切れが原因なら、灌水サイクルばかりではなく、置き場や用土とも密接な関連があります。改善すべきところをしっかりと把握しましょう。
 その上で今年の培養目的、植え替え予定などを立て、忘れないように盆栽日記やスケジュール・ノートに書き込んでおきましょう。日記やノートと照合しやすいよう、番号を記入したラベルを鉢に差しておくと便利です。
 たとえば、植え替え一つを例に取っても、ただ行なう必要があるというだけでなく、用土の調合や植え付け角度は従来通りでよいのか、鉢はどれにするかなど、より細かい具体的な計画づくりを心がけてください。
 そうした愛情こもった姿勢が一歩一歩着実に実力を養成し、愛樹を樹格向上へと導くのです。


2月の手入れ
1月の手入れ
12月の手入れ