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10月の手入れ

  黒松の整姿・剪定

 黒松は、そろそろ二番芽が固まってくる頃です。
古葉取りを行い、樹勢の調整とフトコロへの弱い芽や枝への通風、日当たりをよくする。この時、新芽を二芽(向かって平行で平均な芽)にします。
 古葉取りの時、残す葉の量は培養目的、状態により異なります。養成段階の樹は、古葉だけを抜き、この上で葉が混み過ぎるようなら、新葉も少し抜きましょう。半完成木は、頭部、枝先など、強い所も新葉を抜き取り、弱い所は、古葉も残して置くほうがよいでしょう。展示会に出品する樹は、新葉を多めに残します。以上が大まかな目安ですが、基本的に太くしたい枝、長くしたい枝などは葉数を多く残し、太りを制御したい枝は少なくします。
 また、この時期、針金かけの適期にもあたります。古葉を取り、枝がすっきりしたところで、樹勢の強い立っている枝先などを針金で下げ、樹勢を調整します。
 針金かけについては、別紙(針金かけ入門)を、参考にしてください。


 剪定の目的と方法

 9月、10月は五葉松をはじめ松柏盆栽の整姿の適期です。剪定や針金かけによって樹が一人前の姿になるとこは、愛好家にとって大きな喜びといえます。ただ、盆栽がけっして一朝一夕にできるものではないことも忘れないでください。
 若木のうちに背伸びをして古木感を出せば、そのツケは必ず回ってきます。枝数が少なくなれば、残された枝に力が集中して枝太りを招きますし、とくに下枝を早めに切りはずせば樹がイジケてしまい、幹の太りも期待できなくなります。したがって、枝抜きも最初で最後であるはずもなく、つねに5年先、10年先に予想される枝抜きに対応し得るものでなければなりません。現状を誤りなく観察し把握した上でなお、さらに一歩進んだ将来を見据えることこそ大切な条件です。


 その他の手入れ

真 柏
 針金かけの適期です。真柏は荒肌が薄いので荒作業を行う時は水吸いを痛めないよう、ラファイア等を巻いて保護して曲げるようにしましょう。

もみじ、楓

 寒樹に切り込みを行うと切り口から樹液を吹く特性があります。
 そこで、落葉する直前に葉をすべて刈り取ります。
 この時期なら枝に粘りがあり、枝を切っても樹液が流れ出る心配はありません。強い枝、飛び出した枝などを切り詰め、立ち枝などには針金で抑えます。


11月の手入れ
10月の手入れ
9月の手入れ